『道具』
巣山工務店の三人に、仕事をする上で常に身近にある道具は何か?聞いてみた。「相棒」とも呼べる男たちの道具とは?
巣山 裕司
皮のペンケースに納められた筆記用具と定規。巣山は設計と工程管理、現場での打合せや指示、それぞれの場面でこの数本の筆記用具を愛用している。ステッドラーのシャーペンは芯が2mmの太さ。現場で木材やコンクリートにも書きつけることができる。uniの芯研ぎも持ち歩いている。
三角スケール(通称サンスケ)、可愛いサイズの差金(さしがね)も必携の道具だ。
磯崎 祐介
磯崎の道具も筆記用具とスケール。特別なものでは無いが、使い慣れたものをリピートするのは三人とも同じようだ。
設計の始まりは、手書きのスケッチから。9mmの方眼がプリントされた用紙にイメージを描いていく。手を自由に動かすことで、より自由に、人の暮らしの感覚に近い家のあり方が発想されてくるのかもしれない。
中別府 友樹
現場監理を担当する中別府の道具は、カラビナ一つでベルトに付けられるポーチに収まっている。A7サイズのメモ帳と、プラスチックにでも書きつけられるマジック、直角を確認できる差金。カッターナイフは建材などの荷物を素早く開封するのに必要。毎日現場を回り、職人たちのサポートをするために、フットワーク重視のラインナップだ。
スケールは三人三様だが、どれも安定の『Tajima』社製。しかも耐久性のある『GOATSU』ブランドだ。左から中別府、巣山、磯崎。デザインの選択に三人の個性が現れている様に思う。
文・写真:小野信介
Suyama’s favorites #04 :2022/05/18